院長のブログ
乳児期の口呼吸対策、こんな提案をします
麻酔医は気道確保により生命の危機を回避させるスペリャリストです。乳児期の口呼吸も正に生存する上で危機的環境にあると考えるべき問題です。長崎大学麻酔学教授岩崎智憲先生によれば、日常生活で気道を安全かつ、容易に確保する方法として麻酔中の気道確保に用いられる体の姿勢(スニフィングポジション)を推奨しています。このポジションは3歳以上の小児に用いるものです。一方2歳未満は頭でっかちで首が屈曲しやすくスニフィングポジションだと逆に気道閉鎖しやすくなります。そこで枕の位置は胃から背中に向けて枕を入れ頭部が前屈しない状態で装着します。乳幼児気道確保の安全なポジションです。子育て中のご両親へ、今日から寝顔を観察してください。風邪でもないのに口呼吸を発見したらこんな提案を参考にしてください。
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